リハビリについて

損傷した脊髄に対して、脊髄の機能を元に戻す治療法は未だに確立されていません。
そのため、いったん脊髄を損傷してしまうと、麻痺と共に残りの人生を歩んでいかなければいけません。
脊髄損傷の患者に対しては、なるべく早くリハビリを開始するのが望ましいとされています。
麻痺の起こっていない部分で日常生活を送れるようになるには、筋力が落ちてしまう前に120%の筋力が出せるように鍛える必要があるからです。
損傷の具合によってリハビリのゴールを設定し、長期間かけて、理学療法士と医師の指導の下、リハビリを繰り返します。
メンタル面でのリハビリも重要になります。
脊髄損傷の多くは突発的な事故によって起こりますので、患者は麻痺が残るという現実をなかなか受け入れられません。
リハビリに向かう意欲も、心が立ち直らなければ湧き上がってきません。
早期にリハビリを開始するのと同時に、早期のメンタルケアに重点を置いた看護措置が取られます。
心理カウンセラーのカウンセリングや、同じ症状を持つ患者との交流、患者を支える家族へのカウンセリングなどを行います。
現在、失われた体の機能を補助する研究も進んでいます。
その一つが、体に補助具を取り付けて、歩行などの運動を助ける器械の開発です。残った筋力を上手に生かして、動かない部分を動かそうという器械です。
リハビリの器具として採用している医療機関はまだ少ないのが現状ですが、脊髄損傷の患者の社会復帰の希望として世界的に注目されています。
そして、近頃テレビなどで紹介されることも多くなってきたのが、脳の電気信号を利用した補助具です。
脳が「ココを動かしたい」という信号を出したとき、それをキャッチして補助具に命令を伝えて、動かしたい部分の補助具を稼動させることで、麻痺した部分を動かそうという補助具です。
実用化に向けてさらなる改良が必要とされていますが、日本国内でもリハビリに取り入れる病院が増えてきているようです。
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