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脊髄の働き

脊髄の働き

脊髄は、脳から出される運動に関する命令を、脊髄神経を通して体の隅々に伝えたり、皮膚や舌、目などの感覚器官から感じ取った情報を、脊髄神経を通して脳に伝えるという人間が生きていくうえで非常に大切な働きを持っています。

そして、もう一つの非常に重要な働きが「反射」です。

基本的に人間の行動は、末梢神経(感覚)→脊髄→脳→脊髄→末梢神経(運動)という信号の伝達で成り立っています。

しかし、脳に信号を送っていては間に合わない場面に遭遇すると、脊髄が独自に判断をくだし、末梢の運動神経に命令を送ります。

これが脊髄の重要な働きといわれている「反射」です。

具体的な例で表現すると分かりやすいでしょうか。

例えば、炎で熱せられた鉄板に指が触れた時、私たち人間はどういう反応をするでしょうか。

とっさに指を引っ込めて、火傷を回避しようとします。

ここで、反射が起こらなかった場合、感覚神経が非常に熱いと感じる→脊髄を通って熱いということが伝わる→脳が熱いことを認識して、火傷を回避するため指を引っ込めようという命令を出す→脊髄がその命令を末梢の運動神経に伝える→指を引っ込める。

このような流れになります。

しかし、そのような経路をいちいち辿って脳からの命令が指先に伝わる頃には、すでに火傷をしている可能性が高いでしょう。

そこで、脳の指令を待つ余裕が無い危険が迫ったとき、人間の脊髄は独自に「反射」という高レベルな判断を下すのです。

指先が熱いと感じたら、脊髄が瞬時に指を引っ込めなさいという命令を出し、火傷を回避できるのです。

このような反射は私たち人間の生活のあらゆる場面で見ることができます。

人間は脊髄の反射によって守られているといっても良いのではないでしょうか。

ちなみに、この場合の「指を引っ込める」というような、関節を曲げる反射のことを「屈曲反射」と呼び、反対に、ひざをたたいて足が上がるなど、関節を伸ばす反射のことを「伸展反射」と呼んでいます。

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